貸家好調、次なる課題は分譲
ミサワホーム中部本部 愛知エリア
注文住宅は7割弱が紹介成約
プロゴルファー有村選手の特別講演も


 ミサワホーム愛知・岐阜支社、中部資産活用事業部は、7月13日にANAクラウンプラザ ホテルグランコート名古屋で「愛知エリア MISAWA-MBPフォーラム」を開催した。愛知県内での事業紹介・報告のほか、MBP会員の皆様のご紹介成約表彰式、ミサワホーム総合研究所の秋元茂氏による南極セミナー、女子プロゴルファーの有村智恵選手の特別講演など盛りだくさんの内容で実施。当日は202社・299名が参加した。

有村さんの講演の様子

 冒頭、主催者を代表してミサワホーム中部本部長の中西陽一本部長(愛知・岐阜本部長)が登壇し、愛知県内におけるミサワホームの近況と事業報告を行った。
 2019~24年度までの愛知県内の住宅着工棟数をみると、全数が3万3480棟から2万6453棟へと21%減少した。建物種別では、持家と分譲が大きく減少。貸家も2%とわずかだが減少している。
 一方、ミサワホームではアパート関係に力を入れていることもあり、貸家が6%プラスと好調に推移している。持家も減少こそしているが、市場全体よりは減少幅が低くなっている。
 しかし、分譲については苦戦しており、市場全体と比べても減少幅が大きい。この要因として、①用地の仕入れがうまく進んでないこと、②建てる用地がなかなかないことを挙げ、「MBPの皆様からの情報をお借りしながら、土地の仕入れを進めて建売分譲を強化していきたい。加えて、貸家も引き続き伸ばしていくために、皆様のご協力をお願いしたい」(中西本部長)とした。
 また、戸建注文住宅の受注に着目すると、MBPの皆様からのご紹介による成約が着実に増えている。これまでは住宅展示場経由のルートが主流だったが、26年度4~6月期の成約実績をみると、展示場23%に対し、紹介が67%にまで拡大している。
 なお、現在ミサワホームが愛知県内に保有している宅地は、尾張・三河エリアが中心となっている。今後は、名古屋・瀬戸エリアや一宮・犬山エリアでの仕入れを強化していきたい考え。中西本部長は、「2、3区画からでもぜひ情報提供を」と呼びかけた。
 続いて、愛知支店の廣中雅純支店長が登壇し、この3月をもってMRD放夢会 愛知支部の組織体制が変更になった旨を報告。MRD会員の皆様にこれまでの感謝を述べるとともに、「これからはMBP会員としてご協力をお願いしたい」と挨拶した。
 さらに、中部資産活用事業部の報告では、伊藤イザヤ事業部長がCRE事例として、江南市で東京建物と取り組んでいる次世代に向けた環境物流施設を紹介。この施設は、ミサワホーム名古屋工場の遊休地を活用したもの。屋根にDaigasエナジー社の太陽光パネルを設置し、基地のテナント入居者に電力を販売するPPA契約を同社と締結している。余った電力は、ミサワホームの岡山工場にオフサイト電力として供給する計画だ。
 併せて、3月に日進市と結んだ「まちづくり包括連携協定」にも触れ、地方自治体と連携した再開発事業に注力していることを強調。そのほか、「近年は企業の不動産投資が活況」として、借地の活用提案や中古物件・建物用地の買取りにも力を入れており、「皆様からの様々な情報提供をお待ちしています」(伊藤事業部長)と、壇上を後にした。
 そして、まちづくり事業本部の大澤健課長からは、ミサワホームが取り組むASMACIブランドの都市開発事例などが紹介された。
 ASMACIは、ミサワホームが強みとしてきた医療・介護・福祉・子育ての分野に生活利便施設等を加え、行政と連携することで、まちに新たな付加価値を生み出す事業。千葉県浦安市から始まった事業は、進化し続け、現在は静岡県三島市、宮城県多賀城市、大阪府門真市など全国各地で事業を進めている。
 とくに静岡県東部では、三島市を中心に再開発計画等が進行しており、「一つの事業が派生し、様々な協業が進んでいる形」(大澤課長)だ。
 なお、愛知県内では現在、PLTグループのトヨタホームと知立駅前の市街地再開発に取り組んでおり、大澤課長は「ASMACIがあることでまちが賑わう、資産価値が高まる、付加価値が上がるまちづくりを進めていく」と意気込んだ。
 事業方向・紹介の後は特別講演会に移り、第一部ではミサワホーム総合研究所の秋元茂氏が、「元南極観測隊員がお届けする南極セミナー」と題して、ミサワホームの南極での活動などを語った。
 ミサワホームは、1968年から国の南極での活動支援に従事している。秋元氏は、2009年から11年にかけて、第51次南極地域観測隊・越冬隊に参加した。
 南極は、冬季の平均気温がマイナス20℃、ブリザードが吹けば最大瞬間風速60㍍/Sという地球上でもっとも厳しい環境にある。このような極限状態において、隊員たちの命を守る基地の多くは、実は木造でできている。「低温下で鉄を素手で触ると張り付いてしまう恐れがあるほか、断熱性や運搬の観点からも木造が適している」(秋元氏)からだ。
 ミサワホームでは、南極の強風や積雪に耐えうる木質パネル接着工法(モノコック構造)を用いた建物を、半世紀以上にわたり提供し続けている。こうして南極で培った技術は、宇宙開発にも活かされており、ミサワホームではJAXAと共同で「月面基地」の研究も進めているところだ。
 休憩をはさみ、特別講演会の第2部では、ミサワホーム所属の女子プロゴルファー有村智恵選手が自身のゴルフ人生について話した。
 有村さんとゴルフとの出会いは10歳の頃。母親に連れられ、地元の教室に通い始めた。はじめのうちはゴルフの楽しさに気付けずにいたが、周りの大人に褒められることが増えるにつれ、いつしか自分の中で誇れるものの一つになったという。
 その後、中・高とゴルフを続けてプロになると、2008年にプロ初優勝。4年間で13勝をあげた。2011年には、ホールインワンとアルバトロスを同日に成し遂げ、「3万年に一度の奇跡」と言われるようになった。有村さんは、「いろいろな人の記憶に残る記録を樹立できたことは、今でも誇りに思っている」と話す。
 ただ、30歳を迎える頃には女性としての自分の人生と競技人生の両立に悩むように。この先結婚して、子どもが生まれてもゴルファーとして歩めるのか真剣に考えたという。
 こうした中、2020年に「RADY GO CUP」を立ち上げ。競技時間を抑えるなどの工夫をすることで、同様の悩みを抱える女子ゴルファーが参加しやすいようにした。自身も2022年に結婚し、現在は双子の母とプロゴルファーの両立に奮闘している。
 今後は、「自分の人生を変えてくれたゴルフへの恩返しとして、ゴルフ界が存続していくために尽力したい」(有村さん)考えだ。また、「プロになってミサワホームに出会い多くの場面で支えていただいた。RADY GO CUPもミサワホームの方々の後押しがあって実現したもの。今、この場にいることで少しでも感謝の気持ちを返せていれば嬉しい」と締めくくった。
 そのほか、今回のMBPフォーラムでは、MBP会員の皆様によるご紹介成約の表彰式を実施。16件の成約をいただいたドットイスト様をはじめ、11社の方々に中西本部長から感謝状が送られた。

秋元氏(右)と南極隊員服
有村さん
廣中支店長
中西本部長
大澤課長
伊藤事業部長
表彰式の様子
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