木質パネル中層建築構法「CROSS MONOCOQUE」を開発
高強度耐力壁によるモノコック構造により最大5階建ての中層建築を実現
住居、店舗、事務所などの複合建築物などに

「CROSS MONOCOQUE」外観イメージ

 ミサワホームは、工業化住宅で培ってきた木質パネル接着工法の技術を活かし木質パネル中層建築構法「CROSS MONOCOQUE」(クロスモノコック)を開発した。木質パネルによる4階建ての最下階に鉄筋コンクリート造を組み合わせ最大5階建ての中層建築物が可能になる。3月27日から東京都内での販売を開始、今後順次販売エリアを拡大する計画だ。
 
 近年、大規模地震の発生リスクの高まりや、地球温暖化による自然災害の激甚化・頻発化により、その対応は喫緊の課題。国も2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現を目指している。
 ミサワホームでは、これまで培ってきた工業化住宅のリソースを活用し、高いレジリエンス性能と省エネルギー性を兼ね備えた中層建築構法「CROSS MONOCOQUE」(クロスモノコック)の普及でカーボンニュートラル、サステナブル社会の実現に応えていく。
 クロスモノコックは木質パネルを主たる構造部材とし、同社が提供する戸建住宅商品同等の品質や性能を備える。
 技術的には木質パネル同士を接合する木質パネル接着工法により建物全体が一体となるモノコック構造により、地震や台風などの外力を分散して受け止め、高い強度を発揮する。
 また、中層建築物にかかる大きな引抜力を専用の柱脚接合部に負担させることで中層建築物においても高い耐力を実現する。これらの構造部材は工場において高度な管理のもと生産され、建築現場施工の工数削減ならびに施工品質の向上に寄与する。
 さらに太陽光パネルを搭載することで、住戸部分においてはZEHに加え、新たなGX志向型住宅基準にも対応可能な、高い断熱性能と省エネルギー性能を兼ね備える。

「CROSS MONOCOQUE」(イメージ)
高耐力柱脚接合部

 用途は住居のほか、店舗や事務所などの非住宅スペースと組み合わせることで複合建築物としてさまざまな用途での活用が可能となっている。
 木造は建築時に炭素排出が少なく、木は炭素を固定し貯蔵する特性から一般建築物において、木造化・木質化が国を挙げて推進されるなか、クロスモノコックにより木造活用の拡大を図ることができる。
 モデルプランをベースにした性能評価では、建設時のCO2排出量削減効果は同規模のRC造建物に比べて40%以上削減、木材使用量は87・4立法㍍、省部材設計により木材使用量を抑制し環境負荷を低減している。

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