
ミサワホーム、ミサワホーム総合研究所、YKK、カンボウプラスの4社は、JAXAの研究提案に基づく共同研究を本格始動している。月面での有人拠点づくりの鍵を握る「空間連結技術」の確立を目指す。
この共同研究は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)の宇宙探査イノベーションハブが実施する研究制度「Moon to Mars Innovation」で採択されたもので、正式名称は「月面基地構築に資するフレキシブルで施工性の高い空間連結技術の開発」。
月面などの極限環境下での有人拠点の構築や拡張においては、限られた人的環境やインフラ下でも「気密性と安全性の確保」と「簡便な施工」を両立させることが求められる。この課題を解決するため、ミサワホームグループは国内や南極での建物建設支援で培った居住技術をベースに、YKKの「スライドファスナー技術」、カンボウプラスの「高機能膜材技術」を融合。建築用途外の要素技術を複合的に活用することで設置誤差を柔軟に吸収しながら迅速に空間を連結・拡張できる技術の確立を目指す。
JAXAとの共同研究契約を2026年3月31日に締結した後、4月17日には5者の実務担当者がJAXAの相模原キャンパスに集い第1回技術研究会を開催。続く5月21日にはミサワホーム高井戸事務所でプロトタイプの視察、6月18日、7月21日と毎月研究会を重ねている。
研究期間は2年間で、2026年度は、月面における空間の連結部に関する要求性能の整理を行う。またその要求性能に対する既存技術や素材の評価も実施。
2027年度は設置精度に一定の公差があっても角度や距離を調整できる機構や、きわめて限られた人的環境や設置に関するインフラ環境下でも活用できる機構を確立することを目指す。

