お客さまの敷地やプランごとに、
モノコック構造と一体の“強い基礎”を設計します。
お客さまの敷地やプランごとに、モノコック構造と一体の“強い基礎”を設計します。
※一部エリアでは仕様が異なる場合がございます。
建物の基礎は工法や構造、プランなどにより、形状も鉄筋の入り方も異なります。一般的には、自重が重い建物ほど基礎にも大きな負担がかかるため、それに応じてより強度のある基礎断面が必要になります。また、鉄骨ブレース工法などでは主に柱部分に荷重が集中しやすく、その部分の強化が必要な場合もあります。
ミサワホームでは、建物と基礎、地盤のバランスをよく考え、荷重に対して一体で働く連続布基礎を採用しています。また、外周壁部分のみだけでなく、内周耐力壁などの下も連続布基礎としています。建物自体が一体のモノコック構造のため、荷重は基礎の一部分に集中することがなく、壁面から1階床面へと伝わる自重や地震力・風圧力などの外力を、基礎全体で受け止めてバランスよく地盤に分散させます。
建物と基礎をつなぐアンカーボルトには、暴風や地震時に引き抜きの力などがかかります。ミサワホームでは、一般的なL型(J型)アンカーボルトよりも引き抜きに強い独自のアンカーボルトを採用。基礎形状や建物荷重に応じて適切な長さ・太さを設定します。アンカーボルトは基礎と建物をつなぐ大切な部位ですから、強度試験を繰り返し実施し、性能と施工の両面を多角的に検証しています。
また、アンカーボルトの配置は建物全体で考えた効果的な配置が重要です。ミサワホームでは、独自のCADシステムにより適切な設置位置と数量を計算することで、モノコック構造の特性を最大限にいかせる基礎設計を実施しています。
繰り返し実施するアンカーボルト引き抜き耐力試験
基礎を敷設する前に、まず地盤の性質・耐力をしっかり把握しておかなければなりません。地盤面が1㎡当たり何kNの荷重に耐えられるかによって基礎を設計しなければ、いくら頑丈な構造体をつくっても、本来の耐力を発揮できないからです。ミサワホームでは、戸建住宅などの地盤調査方法として用いられている「スクリューウエイト貫入試験」で地盤を入念に調査します。地盤の強度や地層の構成を正確に把握し、データの処理やお客さまへの報告書作成も、迅速かつ正確に行います。
スクリューウエイト貫入試験による地盤調査
適切な基礎を敷設するには、建てる場所の地盤だけでなく、周辺の地盤や地層の状況などもよく知ることが理想的です。外部の地質データベースに、ミサワホームの施工実績をプラスして構築した地盤情報システムでは、長年蓄積してきた全国の地盤調査データと地盤図を、地図上で一元管理。インターネットを利用して、全国のミサワホームから地盤調査データを検索できます。敷地の地盤を多角的、迅速に分析することで、基礎形式選定のための詳細な情報を入手し、判断します。
周辺の地層条件や地盤情報がわかるデータベースの表示例
地盤がどのような状態になる恐れがあるのか、たとえば、雪の多い地域なら積雪など、突然増える恐れのある荷重に対して長期地耐力が満足しているかなどを地盤調査で検証し、軟弱地盤や液状化、不同沈下の可能性などがある場合には、敷地に応じた基礎をご提案させていただきます。さらに、敷地内に建物が配置できるかなど狭小敷地や傾斜地の場合には、条件にあわせた基礎の設計が必要になります。ミサワホームは建物形状、敷地条件などこれまでに蓄積してきた独自のデータや豊富なノウハウから総合的に判断して、布基礎やベタ基礎、軟弱な地盤の場合には地盤の補強方法をご提案するなど最適な基礎を1棟1棟設計させていただきます。
* 写真やCGにおける断熱材(グラスウール)の表面色は、実際と異なる場合があります。
外力が作用する物体内に単位面積の任意の仮想面を考えたとき、これに作用する力。
長期応力に対する部材の断面設計において基準となる限界値。材料および応力別に法規で定められている。