「モノコック構造」は大型台風にも余力をもって耐え、
大雪による荷重もバランスよく受け止めます。
「モノコック構造」は大型台風にも余力をもって耐え、大雪による荷重もバランスよく受け止めます。
台風などの大きな風圧力(水平荷重)に耐えるには、耐震性能と同じく耐力壁の量と配置バランスがとても重要です。ミサワホームでは、性能規定による限界耐力計算をもとに、BCS(ブロック・チェック・システム)を活用して必要壁量を算出し、地域に合わせた耐風設計を実施。全国を4つの地域に区分し、建築基準法で地域ごとに定められている基準以上の設計強度を確保しています。
また建物の壁面で受ける風圧力を、建物全体に伝えてバランスよく抵抗することも需要です。ミサワホームの建物は、壁・床・屋根が一体のモノコック構造のため、風圧力は耐力壁面や水平構面(床面・屋根面)に効率良く伝わり、建物全体に分散します。その結果、直交する壁面が風圧力に効果的に抵抗し、大型台風にも余裕を持って対応できる強度を実現するのです。
風圧力は主に壁面で受けるため、その壁面積によって建物にかかる力の大きさも変わります。鹿児島県など一部地域で求められる風速42m/秒もの強風が下図の3階建住宅に吹きつけた場合、どの程度の耐力が必要とされるのでしょうか。住宅性能表示制度の耐風等級の最高等級2では、50年に1度程度の暴風の1.2倍の風によって損傷せず、500年に1度程度の暴風の1.2倍の風に対しては倒壊・崩壊しないことが求められますが、それぞれを下図の建物にかかる荷重に換算すると、101kN、162kNとなります。ミサワホームでは、図と同じ実大3階建静加力実験により、最大荷重281kNもの耐力を確認済み。暴風に対しても大きな余力があることがあらためてわかります。
安全で快適な暮らしを実現するためには、サッシの強度も大切な要素の一つです。 ミサワホームの「AFサッシ」「AZサッシ」は、2階用のサッシよりも高い強度が求められる3階用のサッシに相当する強度(1,600Pa、風速51m/秒相当)を確保※3しています。耐風圧試験では、サッシの強度だけでなく、シャッターの性能なども多角的に検証しています。
家にかかる風圧は押す力、引っ張る力などさまざまです。ミサワホームでは、屋根パネルをしっかりと支える独自の鋼製梁を開発、屋根自体の暴風対策だけでなく、あらゆる荷重を建物全体に分散する構造としています。 また、軒先は特に強化し、高強度の金物でしっかり固定。風の地域区分に応じて軒の出幅も設定しています。
ミサワホームでは、独自の高強度鋼製梁を採用し、積雪荷重を一体構造の建物全体にスムーズに分散することで、倒壊・崩壊はもちろん、 損傷の心配もない高い強度と高い自由度の設計を実現。急勾配で雪が積もりにくい屋根、敷地の有効利用が可能な無落雪屋根※4など、地域特性に応じた 屋根形状もご提案しています。
※1 風44、風46の地域は個別対応としております。
* 一部エリアでは、建物外部の合板の種類(模様)が実際とは異なります。
※2 等級2対応の場合。風速42m/秒・粗度区分Ⅲで計算。
※3 一部の窓種、大開口を除きます。
※4 北海道や、青森・秋田の一部地域で対応。
1934年、西日本を中心に大被害を及ぼした台風。死者・行方不明3,306人、建物被害493,897棟。最大瞬間風速60m/秒を記録し、その後の耐風性能の基準となった。