夏を涼しく過ごすには、建物の外側で陽射しを遮断し室内に熱を入れないことが大切です。窓ガラスの遮熱性能を高めることも一案ですが、ここでは植物の力を借りた「緑のカーテン」に注目してみましょう。
「緑のカーテン」とは、アサガオやヘチマ、ゴーヤなど、ツルを巻きつけながら成長するツル性植物を窓の外側に這わせて作る天然のカーテンです。すだれのように伸びたツルが日差しを遮り、葉っぱの隙間から涼しい風を運んでくれるので、エアコンに頼らず夏を涼しく過ごせることから省エネ効果も期待されています。
緑のカーテン涼しさの仕組み
では、なぜ、植物を窓の外に這わせることで涼しくなるのでしょうか? 植物は、土から水を吸い上げて、根から葉っぱへと水分を行き渡らせます。この水が葉っぱから蒸発する際、周りの熱を奪うため、冷却効果が起こって温度が下がります。これが蒸散作用といわれる、緑のカーテンが涼しく感じる仕組みです。私たちが暑いときに汗をかくのと同じようなものです。
始めるなら今がベストタイミング
夏までに緑のカーテンを作るには、4月〜5月上旬に種を撒くのが適しています(地域によって異なります)。苗から始めるなら5月中旬〜下旬でも間に合うでしょう。花を楽しみたい方には、アサガオ、フウセンカズラなど。収穫の喜びを味わいたい方には、キュウリ、ゴーヤ(にがうり)、ヘチマ、ひょうたんなどがおすすめです。
緑のカーテンの作り方
準備するもの
- プランター(深さのある大きめのもの)
- ネット(10cm×10cm目角)
- 種または苗
- 土(培養度または園芸土と腐葉土を混ぜ合わせたもの)
- 小石
- 支柱
- プランターの底に、水はけをよくするために小石を敷いてから土を入れます。
- 発芽しやすいように種を一晩水につけてから撒きます。あさがおなど葉の小さいものは20cm間隔で、葉の大きいきゅうり、ゴーヤ、ヘチマなどは30cm間隔で。
- 朝・夕たっぷり水を与えていると、一週間程度で芽が出てきます。たくさん芽が出たら、丈夫そうな芽を残し、弱そうな芽をハサミでカットします(間引き)。
もったいないように思いますが、大きく成長させるためには必要なことです。
- POINT日々成長していくので、写真や日記で成長記録をつけてみましょう。
- ときどき肥料を与えましょう。有機栽培ができるのも家庭菜園の魅力ですが、難しい場合は、園芸店に相談しましょう。病害虫の予防には、保護液や木酢液を散布します。
- ツルが50cmほど伸びたら、ネットと支柱を準備して、ツルを這わせます。緑のカーテンの成長とともに花や実を楽しみましょう。
- 秋になって緑のカーテンが枯れてきたら終了です。種を収穫して翌年のためにとっておきましょう。
自作の緑のカーテンも風情がありますが、本格的に緑化をお考えの方には、風雨に強いエクステリアアイテムをおすすめします。「M-Wood2」は、木の質感はそのままに、抜群の耐朽性、耐水性、加工性などを実現したリサイクル木素材です。メンテナンスも簡単で、腐朽の心配もないため、エクステリアに最適です。
M-Wood2 化粧柱+追加緑化パネル
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緑化ルーバー
外部からの視線を遮りながら光や風を取り入れ、同時に緑化による豊かな中間領域を形成することができます。