省エネ+「創エネ」「蓄エネ」「調エネ」で
断熱性能の低い住まいでは、閉め切っているつもりでも、天井や床、壁、窓を通して熱は常に出入りしているので、冷暖房の効き目が悪く、エネルギーの無駄使いになってしまいます。リフォームで断熱性能を高めるには、熱の逃げ場所となる天井・壁・床・窓それぞれについて、しっかり見直すことが大切です。また、日差し対策や換気システムの導入も重要なポイントです。さらに、耐震性、耐久性を備えておくことで、いつ発生するかわからない災害への不安をやわらげ、より安心・快適な住まいになります。
熱は主に天井や窓から室内に入り込みます。特に2階部分は屋根からの熱により室内が温められ、冷暖房効果が大幅に低下します。夏の暑さを軽減させるためには、直射日光の影響を最も受けやすい天井の断熱が必要です。
壁を断熱材で覆っても窓が一枚ガラスの場合には、冬に開口部から暖房した熱の逃げる割合は、家全体の48%、夏に熱が入り込む割合は71%と言われています。これでは窓を開けて冷暖房をしているようなもので、エネルギーの無駄使いになってしまいます。そのため、窓からの熱の出入りを防ぎ、住まいの温度差を少なくする断熱対策が省エネのカギになるのです。
窓の断熱リフォームには、1. 現在の窓ガラスを高断熱タイプのガラスに取り替える方法と、2. 今ある窓にもう一つ内窓を後付けして二重窓にする方法があります。ガラスのみの交換は約半日、内窓は既存の木額縁に取り付けるだけなので、1窓につき30分〜1時間程度の簡単な工事で終了。手軽にできるうえ、高い省エネ効果を実感することができます。
庫内にためたお湯や水を沸騰させて使うため、手洗いより水を効率よく使えます。音も静かですから、タイマーをセットして、おトクな夜間電力で使用することもできます。
屋根に降った雨水を集めて貯めるタンクです。水は洗車、庭木の水やり、打ち水などに利用できます。
一度沸かしたお湯の温度が6時間たっても2℃しか下がらない、保温性能にすぐれた浴槽です。家族それぞれが好きな時間に入っても、追い焚きで消費するエネルギーを抑えられ、光熱費を節約することが可能。
従来に比べて半分以下のわずか5リットルで洗い流せるため、2日でお風呂1杯分以上(280リットル)の水を節約できることになります。
足元の冷えは冬場の困り事の一つ。断熱処理をしていない冬場の床は、室温より10℃以上も低くなることもあります。特に外気に接するはり出し部分や、1階部分の床はしっかりと断熱処理をしたいもの。床暖房と組み合わせれば、さらに快適性がアップします。
住まいの断熱性能が高まれば、自然のエネルギーで室内環境を調整することが可能になります。
「微気候」とは、住まいとその周辺に限った気候のこと。太陽や風といった自然の恵みをかしこく活かす微気候デザインで、夏も冬も省エネしながら快適な暮らしができます。たとえば、夏は庭の植栽で風を導いてエアコンの使用を抑え、冬は日差しをたっぷり採り入れて室内を暖め、暖められた空気を逃がさずキープ。昔ながらの知恵と現代のテクノロジーを融合させて1年中快適に暮らせる住まいを設計します。
補強工事で住宅の耐震性を高めて、家族の命や財産を守るのが耐震リフォームです。太陽光パネルを載せる際は特に荷重に関する建物の倒壊を防ぐ「耐震補強工事」に、揺れを抑える「制震装置」をプラスしたのが、在来木造リフォーム用「MGEO-R」です。必要に応じた耐震補強で、震度6以上の揺れに対抗する基本的な耐震性能を確保し、新開発の「制震装置」を設置。予期せぬ大地震に対し、ご家族の安全はもちろんのこと、お住まいもしっかり守ります。
地盤、敷地条件に幅広く対応でき、多雪地域でも施工が可能です。台風時の風揺れはもちろん、度重なる大きな余震にも繰り返し対応できます。
適切なメンテナンスで、住み慣れた我が家に長く住み続けられます。毎日使う給湯器やコンロのクックトップは、安全の面からも10年を目安に定期的な点検・交換が必要です。築10年を過ぎるとシロアリ被害が激増するため、10年ごとの防蟻工事が効果的です。また屋根・外壁の遮熱塗料は、夏の強い日差しを抑え、省エネ効果も発揮します。