資産トータルバランスで考える
賃貸住宅の建築プラン Part3

あたりまえの土地活用

今の時代、大切な資産をいかに適格に活かすか。そしてリスクをいかに少なくしていくか。
低金利、増税、少子化など資産を取り巻く様々な要因を踏まえ、資産を残し、増やしていく必要があります。
今回は、所有する資産のバランスを考えながら、賃貸住宅のプランを考えていく特集です。

この記事は資産活用情報誌「GOOD OWNER」2012年4月号掲載記事をWeb用に再編集した内容となっています。掲載内容は本誌発刊当時のものとなります。

立地の特性によって、建物のタイプを検討する

敷地条件により、最適の活用方法は違います。ミサワホームが提案する活用方法を参考にしてください。

こんな立地ケースの方には
ファミリーに人気で供給数の少ない、戸建貸家がオススメ。

地方の郊外など、一見賃貸住宅には向いていないと思われる場所でも、『戸建賃貸住宅』なら入居者が集まる可能性が高くなります。特に、ファミリーの入居者に一戸建ての物件は人気で、需要が高い割に供給量が少なく、各地で早期入居につながっている状態です。
ミサワホームでも、地方の郊外立地に多くの戸建賃貸住宅をご提案し、オーナー様にも入居者にも高い評価を得ています。周辺に分譲住宅があるような場所なら、成功する確率はぐんと高くなります。最近の傾向では、郊外の広い敷地を活用して、戸建賃貸住宅を複数建て、美しい街並みをつくりあげることで、周辺の物件と差別化を図るケースが多くなりました(右写真参照)。
戸建賃貸住宅は、土地を分割しやすいというメリットもあります。例えば、相続人が複数いる場合には、土地を分割して戸建賃貸住宅を複数建て、相続時にはそれぞれを相続するというテクニックもつかえるのです。

こんな立地ケースの方には
差別化できる賃貸住宅や高齢者向け住宅がオススメ。

駅からやや離れた立地にある土地でも、入居者が集まる人気物件にすることは可能です。各住戸に複数台分の駐車場がある物件や、ペットが飼える仕様の物件、ファミリー向けのメゾネットタイプなど、周辺の物件と差別化した、特徴のある物件を計画することで入居者を集めやすくしていきます。また高齢者向けの土地活用も、超高齢化社会の日本では大きな市場がある活用方法です。
駅遠でも近くにスーパーや病院等の生活利便施設があれば、入居者を集めることができます。高齢者向けの活用方法は、さまざま。サービス付き高齢者向け住宅をはじめ、認知症の方などが生活するグループホームなど、地域のニーズによってタイプを選んでいきます。介護等の事業者とのコラボレーションが必要になる場合もありますが、ノウハウをもっているミサワホームなら、事業者のマッチングまでトータルに提案できます。

こんな立地ケースの方には
差別化ならスリムメゾネットや賃貸併用住宅がオススメ。

駅にも近い住宅地。賃貸住宅を経営するには良い立地ですが、そのぶん通常の集合住宅等は飽和状態で、空室も目立つという状況は珍しくありません。そんな状況でミサワホームが提案しているのは、少しハイクオリティな物件を求める層をターゲットにした『スリムメゾネット』というスタイル。
上下階の物音を気にすることが無いメゾネットを、ファミリー向けではなく、一人または二人暮らしの入居者を想定した新しい発想で、入居者高い人気を得ています。まさにこれからの都市型の賃貸住宅です。

また都心の限られた自宅の土地を活かして、賃貸住宅経営をしたいというオーナー様からの問い合わせが増加しているのが、『賃貸併用住宅』です。入居者にとっては、とくに女性の一人暮らしや、小さなお子様がいるご家族には、同じ敷地にオーナー様がお住まいという安心感があり、都市部の賃貸住宅として人気が上がっています。またオーナー様にとっては、狭小な敷地でも自宅を残しつつ、賃貸部分で家賃収入を得ることができるというメリットがあります。

こんな立地ケースの方には
規模と収入を大きくするなら賃貸マンションがオススメ。

ミサワホームが手掛けたRC造賃貸マンション「南柏ポラール・コート」。

高い収益性が必要な時、集客力のある立地で、容積率も高い場合はRC構造の賃貸マンションを建てるのが王道と言えます。しかし、そのような立地では競合する物件も多く、単に建てれば入居者が集まるという時代ではありません。しっかりとした市場調査による、差別化戦略を立てる必要があります。ミサワホームが手がけた直近の例、「南柏ポラール・コート」は、差別化戦略を施しています。子育てファミリーから高齢者まで快適に暮らせるマンションをテーマに設計。
1階には中庭とつながる開放的なコミュニティホールを設け、入居者同士がコミュニケーションしやすくしています。さらに室内はバリアフリー化し、緊急通報システムを設置するなど小さなお子様がいる家庭から高齢者まで、どんな世代にも安心して暮らせる工夫をしています。このようにコンセプトを明確にし、入居者をしっかりと考えた計画が今後のマンション経営には必要なのです。

高級感漂うエントランスに開放感のあるコミュニティホール。

ミサワホームへのご相談はコチラから

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