資産トータルバランスで考える
賃貸住宅の建築プラン Part2

あたりまえの土地活用

今の時代、大切な資産をいかに適格に活かすか。そしてリスクをいかに少なくしていくか。
低金利、増税、少子化など資産を取り巻く様々な要因を踏まえ、資産を残し、増やしていく必要があります。
今回は、所有する資産のバランスを考えながら、賃貸住宅のプランを考えていく特集です。

この記事は資産活用情報誌「GOOD OWNER」2012年4月号掲載記事をWeb用に再編集した内容となっています。掲載内容は本誌発刊当時のものとなります。

資金面・経営計画から考える建築プラン

どうすれば最適なプランを立てられるのか。資金と経営面から考えてみます。

どのような活用方法をすればいいか?そのために投資目的を明確に。

空いている土地があるから、または遊休地を相続したから、なんとなく活用したい。よくあるケースですが、この漠然とした考えが、失敗する原因となることがあります。資産活用で最も大切なのは、投資目的を明確にすることです。例えば、相続税の対策がしたい場合。これは相続税評価額をどれくらい減らしたいかで活用する規模が変わってきます。
例えば、1億円の評価減を図りたいなら、概算で1.7億円程度の投資額が必要になります。自ずと、賃貸住宅の規模も決まってくる訳です。一方、収入が欲しい場合。どれくらいの収入が欲しいかで活用方法が決まります。
例えば月に税引後に100万円の収入を目標にするなら、税金や修繕積み立てなどの経費を考えて、家賃月額200万円が必要、などと収入の目標を考えます。例えば一部屋10万円程度の相場なら20室が必要と答えが出せるのです。もちろん賃貸住宅建築以外の比較検討も必要です。もし現金が豊富にあるなら、投資物件を購入することも考えられますし、金融商品など、他の活用方法にまわすことも検討の余地ありです。
これらの検討をするためにも、投資目的を明確にすることが大前提となります。その目標を達成するために、できるだけリスクが少ない方法を選んでいくのです。

リスクをできるだけ低減できる、最適な活用方法を考えましょう。

所有している資産の可能性を最大限に活かしたいという発想は、どなたもおもちになるかと思います。しかし一度立ち止まり、本当にそこまで必要かを考えるべきです。特に広い敷地をお持ちの方ほど注意が必要ではないでしょうか。この点を大城氏にお聞きしました。
「私がよく資産家の方に話すのは、『最適投資規模』を探しましょうということです。賃貸住宅で言えば、対象地に建築可能な建物の広さは決まっています。これをフルに使うかどうかは、オーナー様が自由に決められることです。目的を達成できない過少投資規模。例えば青空駐車場等があげられますが、これは不動産の流動性を確保する以外のメリットはほとんどありません。また目的を大きく越える過大投資規模にも注意が必要です。
借入額が多くなる等リスクが増えることになります」。つまり目的をしっかりと設定し、その目的を達成できる最小限のリスクを考えることが、効率の良い資産活用につながるということ。無理の無い投資が、将来にわたる安心感をつくりあげることができるのです。

経営計画のための4つのヒント

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