case 07

つながる、つながる、
オープンな空間

東京都Nさん・3LDK+4LDK・夫婦+子ども3人+両親

Nさん邸はご夫婦と3人の子ども、ご両親が暮らす二世帯住宅。2階が子世帯の暮らすスペースだ。「家づくりのスタートは家族会議でした。子どもたちはブランコやプールが欲しい。私たちはオープンで家族が仲良く暮らせる空間にしたい」とご夫婦。家づくりの初期段階から、営業/設計/インテリアコーディネーターがチームを組んで打ち合わせに参加、家族のさまざまな希望をカタチにしたデザイン空間を提案した。
ブランコはハンモックに、プールは家族で入れる広さのジャグジーバスと、次々に家族の希望は実現。リビングから半階上がったスキップフロアは、子ども部屋。子ども部屋は階段からも、ハシゴからも行き来できる。キッチン裏には収納兼パントリーと家事室がつながる。LDKと子ども部屋などすべてが、オープンにつながる設計。回遊できる動線は子どもたちに好評で、クルクルと元気に走り回っていた。
「あふれるモノを収納し、スッキリと美しく暮らしたい。」という想いは、リビング横に設けた大収納空間「蔵」が実現した。モノは、キャスター付きのボードに載せて、出し入れがとてもスムーズだそうだ。キッチンには、できるだけモノを出したくないという希望は、キッチン横に収納兼パントリーを設けて、冷蔵庫や電子レンジなどを見えなくした。

トップライトからの光が明るい、白が引き立つキッチン。赤のレンジフードと、同色のカウンターとのコントラストが美しい。キッチンにモノが出ていないのは、左奥の見えない部分がパントリー収納になっているから。さらに奥が家事室になっている。
子ども部屋は3ドア・1ルームで、成長にしたがって簡単に独立した空間への変更もできる。ハンモックは子どもたちのアイデア。リビングとの仕切りも少なくオープンにして、開放感いっぱい。
窓際にはベンチ収納を採用。「子どもたちのプリントを仕舞えるのがいい」と夫人。壁面のスリット収納も掃除道具などの日用品を入れておけて便利。デザイン照明はカナダのメーカーのもので、レンジフードと色彩を合わせた。
回遊式動線を採用したキッチン横の収納＋ストックルーム（家事室）。洗濯物やアイロン掛けした衣服をそのまま棚に仕舞える。しかも、浴室や階段室につながっていて、子どもたちが出入りして自分で着替えられる。
旅行好きなご夫婦がイメージした、リゾートホテルを思わせるサニタリースペース。プールという希望を、ジャグジーバスとして実現。清潔感あふれる浴室の仕切りはガラス壁にして開放感を持たせた。
ガーデニングも楽しめるルーフバルコニーは、リビングや洗面・浴室につながる心地いい都市の庭だ。タテの空間をいっぱいまで活かし、近隣住戸と視線の高さをずらしている。「夫が大好きなパクチーも自家製なんです」と夫人。

総タイル張りの外観。夏空を背景に、建物の輪郭が美しく映える。1階にもウッドデッキの中庭を設けて、都市で緑を感じて暮らすことができる。