南極地域観測事業70周年を記念して日本科学未来館(東京都江東区)で開催中の特別展「大南極展」で、8月22日、「夏休み自由研究フェス~おしえて!南極観測応援隊~」が開催された。ミサワホームは、協賛企業としてワークショップとトークイベントに参画、国立極地研究所に出向のうえ派遣された同社社員が参加し、子どもたちに南極の仕事や建物について楽しみながら学んでもらった。

「大南極展」は、これまでの観測活動や挑戦を紹介する体験型の展覧会。来場者は「特別南極観測隊員」として、壮大な映像や多彩な展示を通じて観測隊の多様なミッションを疑似体験できる構成となっている。会場内には、本物の南極の氷に触れる体験エリアやオーロラの光に包まれながら歩くエリアなどが用意されている。
ミサワホームは、1968年に「第10居住棟」を受注して以来、極寒の現地に累計36棟の建物を提供してきた。さらに75年からは、建築のプロフェッショナルとして国立極地研究所へ出向した同社グループ社員を観測隊に派遣。これまでに延べ31名が現地での建設やメンテナンスに携わっている。

■南極基地の組み立てに挑戦
8月22日、大南極展の関連イベントとして開催された今回、協賛各社が連携してトークイベントやワークショップを通じて子どもたちに「南極のしごと」を分かりやすく紹介した。
ミサワホームの体験型ワークショップ「みんなで建てる南極基地!」では、現地でも数多く採用されている同社独自の「木質接着複合パネル」の構造を学びながら、高さ約140㌢の基地の組み立てに挑戦した。ヘルメットと腰袋を着用したちびっこ大工さんらが、木質パネルを安全に運ぶ役割と専用金具をハンマーで打ち込んで固定する役割を交代で実施。現地で使われていた金物にもふれながら安全にルールを守りチームで協力しながら進められた。専門知識がなくても安全に簡単に組み立てられるように工夫された「木質接着複合パネル」を肌で体験してもらいながら、南極の昭和基地の観測を支える建物について学んでもらった。参加した子どもには「ちびっ子南極大工認定証」が授与された。


■極寒と強風に耐える南極建物
第66次越冬隊に参加し今年2月に戻ってきた岡本裕司氏(ミサワホーム総合研究所)によるトークイベントも開催。最低気温がマイナス40度を下回る過酷な環境で、なぜ快適に過ごせるのかという建物の構造の秘密を、南極体験も交えながら解説した。
シャボン玉を凍らせたりスイカ割りを実験してみた動画などを見たり、昭和基地の最大瞬間風速は秒速60㍍と新幹線の速さと同じ、建物にかかる風圧荷重は象で数頭分など子どもにも分かりやすく説明。また、熱の伝わり方を体感する実験や建物の強さの秘密に触れる体験など、南極の建物の秘密を楽しく学んでもらった。
ワークショップは3回、トークイベントは2回実施されたが、事前応募は定員に対し約10倍の応募があるなど人気となった。協賛企業によるイベント全体の参加者数は367名だった。
ミサワホームの元隊員である岡本氏、福田氏、熊倉氏、佐藤氏が参加し、子どもたちの元気のよいリアクションと好奇心いっぱいの質問にも丁寧に答えた。ここから未来の南極隊員が誕生するかも? 子どもも大人も楽しく学べた1日となったようだ。
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8月22日には13万人の来場に達した特別展「大南極展」は、9月27日まで。
入場料は大人2000円、18歳以下1300円など(いずれも当日券)。
詳細は公式サイト(https://dainankyokuten.jp/)へ。
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