洗面所のプランは、いくつかのタイプに分けることができます。空間のつくりでは、洗面や手洗い専用とする場合と、脱衣室や洗濯室も兼ねるような多目的なスペースとする場合があります。また、取り入れる洗面化粧台にも、システムタイプやユニットタイプなどがあり、さまざまなプランニングが可能です。
洗面や手洗い、歯磨き、お化粧などを行う専用の場所として設けるもの。家のスペースに余裕がある場合、もしくはセカンド洗面所としてみられるタイプです。寝室に隣接させて、パウダールームとしてもよいでしょう。子供部屋や玄関近くにプランニングすれば、子供が帰宅した時に手洗いやうがいなどに利用できます。
洗面だけでなく、脱衣や洗濯などにも利用するタイプ。多くみられるのは、脱衣室を兼ねることができるようにバスルームに隣接させ、洗濯機を設置する空間プランでしょう。最近では、室内干しや洗濯物が畳めるようなユーティリティ機能のあるタイプも。湿気も溜まりやすいので、調湿機能のある壁材や耐水性の高い床材などを選ぶことも必要でしょう。
カウンターや洗面ボウル、水栓金具、収納キャビネット、扉材などを自由に組み合わせることができるタイプ。設置する空間や収納する物などに合わせて選べるため、オリジナルな洗面スペースをつくることが可能です。
決まった間口で作られたタイプ。洗面ボウルや鏡、収納キャビネット、照明、水栓金具などがあらかじめセットされています。間口サイズによってさまざまな商品が揃っているのが特徴で、価格やデザイン、機能のバリエーションも豊富です。システムタイプのように、空間に合わせて一部コーディネートできる商品や、既存の空間に設置しやすいリフォーム向けの商品もみられます。
最近のバス・サニタリープランの傾向は、心地よくゆったりとくつろげる空間づくり。限られたスペースでも広がりを感じさせる工夫やアイデア、ホテルライクなデザインも注目されています。
洗面所をより広々と心地よい空間とするために、隣接するバスルームとのつながりを意識したプランも増えてきています。たとえば、バスタブや洗面ボウル、内装材の色や素材を揃えることで空間の一体化を図ったり、仕切り壁や出入り口ドアに透明ガラスを用いることで、開放的な空間とするプランも考えられるでしょう。
シンプルですっきりとした都会的なデザインやナチュラルなリゾート感覚のプランなど、ホテルのサニタリー風の空間も注目されています。作り付けのカウンターを設けたり、ガラスや陶器の洗面ボウル、海外製の水栓金具などを組み合わせても。収納スペースを充実させて、生活感を抑えた空間とするのがポイントです。