最寄駅からほど近く、のどかな郊外で目の前に大学のある環境で、当初、学生向けワンルームマンションの建設を考えていました。しかし、ミサワホームより提案を受けたのは、グループホームでした。
福祉事業について、知識はなかったのですが、少子化が進む現在、周囲にはすでに多くの賃貸物件があったため、将来性を考えて、地域社会への貢献度が高い福祉施設を選びました。また賃貸住宅経営と比較しても、収益性に差がなく、運営会社による土地建物の一括借り上げで、景気や社会情勢の変動による賃料の影響が少なくなり、長期安定収入が見込められることも計画に踏み切る理由となりました。
結果、遊休地の活用によって、地域社会の役に立ちたいという想いがカタチになりました。
建築DATA | ||||
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敷地面積 |
1313m2 (397坪) | 延床面積 |
463m2 (140坪) | |
構造・規模 | 木質パネル構造 平屋建て | 開設 | 2011年 |
このグループホームは、介護事業の先進国といわれるオーストラリア・タスマニア島にあるグループホーム「アダーズナーシングホーム」をお手本にしました。外は遊歩道を整備しており、建物内だけでなく、敷地内が自由に動けるようにしてあり、利用者が野菜や花を育てられるスペースとして、庭園も設けています。また大きな窓や天窓を設け、明るく開放的な空間を実現しました。内部のクロスは白や黄色などの色を張り分けてコントラストを出すなど、利用者が楽しんで生活出来る様に、建物の随所に様々な工夫を設け、細部にまでこだわっています。
「光にあふれた明るく広々とした室内で、グループホームに対するイメージが一新されました」とオーナー様よりご評価も頂きました。