トップ - HomeClub特集 / ライフスタイルを考える - 住まいごとに省エネによる光熱費がわかる独自の「すみごこちカルテ」
2021.02.10
省エネ性能にすぐれたZEHでも、その大前提となるのは、快適性や心地よさだ。とはいえ、一般の方が設計図面から快適性を想像するのは難しい。実際、完成した住まいに暮らしてから、初めて快適性がどの程度かを知ったというケースも少なくないだろう。なかには、「空調機器をワンランク上にして省エネ性能を稼ぎ、その分、居室の窓を大きく設計すれば良かった」といった後悔をすることもあるのではないだろうか。ミサワホームには、そんな悩みに応えられるツールがある。それが「すみごこちカルテ」だ。これは打ち合わせ段階のプランから、断熱性能や省エネ・創エネ性能をシミュレーションし、結果をわかりやすいグラフや数値で「見える化」してくれるというもの。シミュレーション項目は多岐にわたり、完成後のZEHレベルをはじめ、1年目の月別光熱費、30年間の光熱費比較、売電による収支、冬季の朝の室温予測など、これからの暮らしや快適さがとてもイメージしやすい内容となっている。 注目すべきは、一邸ごとにシミュレーションできること。つまり、間取りや仕様はもとより、窓の大きさや空調設備のグレード、給湯器の仕様など、要素を一つ変えただけでも結果に反映されるので、それを参考にプランを磨き上げていくことが可能だ。シミュレーション結果は、一つのプランについて、自身で希望する仕様の他、30年前の木造住宅と、ミサワホームの標準的な住まいの場合が併記される。そのため、どの程度の省エネ効果が期待できるかが一目瞭然となり、迷いがちな空調機器や給湯器の仕様もより良い選択ができるはずだ。
上記の表は、「すみごこちカルテ」の参考例として、平屋と2階建てのプランについて光熱費のシミュレーション結果を抜粋したものだ。この結果をもとに、今度は家族同士で、浮いた光熱費を家族旅行に充てようといった、新しい暮らしをシミュレーションをするのも楽しいだろう。設計段階で、ここまで詳細なシミュレーションを行う住宅メーカーは珍しい。シミュレーションをしておくかどうかは、理想の住まいづくりをするうえで無視できない差になるだろう。こうしたツールの有無も、ZEH選びの一つの指針といえそうだ