トップ - HomeClub特集 / ライフスタイルを考える - 冬は暖かく、夏は涼しい住まい心も体も心地いい「快適ZEH」のすすめ
2021.02.10
木質パネルを面接合し、壁面・床面・屋根面の六面体を一体化させる「木質パネル接着工法」と、ジェット機でも採用される「モノコック構造」は、圧倒的な剛性を発揮。地震の揺れなど外力を分散して受け止めるため、構造体の変形量が少なく、断熱性のすぐれた初期性能を将来にわたって維持できる。精度の高い木質パネルには断熱材が隙間なく充填されており、内部を桟で区切った構造により断熱材が偏ったりすることもない。高い断熱性能を獲得しやすい構造となっている。
高い断熱性能によって外気温の影響を受けにくく、室内温度の変化が少ないZEH。省エネや暮らしの快適性の向上につながるだけでなく、近年の調査によって、血圧上昇を抑え、疾病リスクを低減させるなど、健康面を改善する効果が高まることも確認されている。
上図は寒い冬の夜にエアコンを切った後、朝までに室温がどの程度下がるかを、一般的な木造住宅とZEHとで比較したグラフ。室温が低下しにくいZEHは、朝起きたときの室温が高く、快適に目覚めることができる。
ZEHには、大きな4つのメリットがある。1つは、光熱費が抑えられること。太陽光発電などで創った電気を自家消費することで、「電気の自給自足」生活ができ、消費するエネルギーが少なくて済む。余った電気を売って収入を得られるから、家庭の光熱費の大幅削減が可能だ。2つめは冬は暖かく夏は涼しい住まいになること。断熱性にすぐれているので、家中どこでも温度差が少なく、1年を通して快適だ。3つめは健康的な暮らしができること。居室間の温度差が少ないため、急激な血圧上昇を招くヒートショックを防ぎ、それによる脳卒中や高血圧の発病率を低減する。そして4つめは災害に強いこと。地震などで停電が発生しても、昼間は太陽光発電による電気が使え、蓄電池に電気を貯めておけば、その電力で一定期間をしのぐこともできる。
これらZEHのメリットを大きく左右するのが、断熱性能だ。ZEHは「断熱」「省エネ」「創エネ」のトータルで一次エネルギー消費量が正味でおおむねゼロになる住まいだが、建物の構造体の断熱性能が低いと、省エネや創エネの機器に頼るウエイトが大きくなり、コストが増加する。また、断熱性能に余裕がなければ、ZEH基準を満たす断熱性能の数値を確保するために、窓などの開口部を小さくせざるを得なくなり、高天井の大空間などが設計しにくい。ミサワホーム独自の木質パネル接着工法は、業界最高水準の断熱性能を確保しながら、大空間や大開口の実現が可能だ。鉄などよりもはるかに熱伝導率の低い「木」は、すぐれた断熱性能を実現するうえでうってつけの素材。高い精度で工場生産される木質パネルによってモノコック構造となる住まいは、高断熱と大空間・大開口を両立させるだけでなく、大地震にも耐えうる強靭さを発揮する。まさにZEHの住まいにするために最適の構造体といえる。