2021.01.21
[福島県 Eさま邸]
アートをこよなく愛するご夫妻が建てられたのは、東西に美しく延びる平屋のお住まい。「長年コレクションしている絵画や焼き物を身近に飾って楽しめるギャラリーハウスにしたいと思いました」と語ります。
高天井の広々としたリビングは南側と北側の両サイドに大開口サッシがあり、明るさも開放感もひとしお。板張りの化粧天井やツインの造作収納が木の温もりを漂わせています。
一方、ダイニングキッチンは土間風のタイルフロアでモダンなスタジオ風の雰囲気に。ワインレッドのアイランドキッチンが差し色となって映え、天窓から差し込む光が穏やかな明るさで空間を包みます。「シェフを呼んで友人たちとここで食事会を開きたいですね」とEさま。
リビングから続く南側の廊下は、お気に入りの絵画を鑑賞するギャラリースペースに。「季節毎に展示を替えるつもりです。作品を眺めながら家の中を回遊するのが楽しみですね」とにっこり。廊下にはダイニングからも出入りできる大収納空間「蔵」があり、コレクションの保管場所として活用されています。「絵画を掛け替えるときもスムーズに出し入れできて便利」とお喜びです。
廊下に面した吹き抜けの書斎も見逃せません。最高5mもある勾配天井の天窓から光が差し込む雰囲気はまるで教会のよう。天井近くまである棚に飾られた美術本や調度品が素敵に調和しています。
「4年の構想を経て理想の我が家が完成しました。ただの生活空間ではなく、生きることを楽しむための住まいにしたいですね」とEさまの顔がほころびました。
絵画制作のアトリエも兼ねたEさまの部屋
端正な和室には奥さまお気に入りの焼き物が飾られている
玄関ホール