京都府 Hさま邸
Hさまご夫婦は別邸の建築にあたって銀閣寺に近い場所を選ばれ、古都の家並みに調和するように、建物は数寄屋づくりとしました。 外観はすみずみまで日本の伝統美が息づいており、格式の高い入母屋屋根は、その奥深いひさしの陰影と白い壁が美しい対比を見せています。また、住まいの正面には"歌舞伎門"を設け、伝統美をカタチにしました。 京都の庭文化を映す日本庭園は、来客と四季を楽しむために造られたもの。建物と庭、その見事なまでの調和がひときわの風格とやすらぎを物語っています。
杉板の天井や聚楽壁、畳敷きの床など和の趣を感じさせる広びろとした玄関ホールに入ると、左側が「ハレの場」であるパブリックゾーン、右側が「日常の場」であるプライベートゾーンに分かれています。パブリックゾーンにある和室続き間の8帖の和室には、床柱に杉の磨き丸太を、違い床を備えた格の高い書院のしつらえを施しました。お客さまに心からくつろいでほしいという想いが込められています。
和室続き間から眺められる庭園は、京都の庭文化を表現したもの。内庭の足もとには白川風の砂を敷き、石を中央に配して、古き良き伝統の手法を取り入れています。和室に近い内庭は「石庭」に、内庭を囲む外庭は樹木を植えた「和庭」として、豊かな表情を生んでいます。また、廊下を兼ねた広縁は畳敷きとして、庭の眺めを楽しむ憩いの場としても活用していただけます。
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