トップ - HomeClub特集 / 住まいの計画を立てる - 住まいづくりの資金計画は建築費用と住宅ローンを知ることから
2021.04.16
資金計画を立てる際、まず行うべきは、住まいの総予算を決めること。そのためにも、住まいづくりにどんな費用がかかるのかを把握しておきたい。というのも、住まいづくりには、建物工事費用以外にもさまざまな費用がかかるからだ。それらを考えずに資金計画を立てると、進めていた間取りなどの計画を変更せざるを得ないこともある。一度思い描いた理想を打ち消して、新たなプランに向き合うというのは、気持ち的にもつらいもの。事前にしっかり把握しておきたい。建物工事費用以外の費用には次のようなものがある。ローン手数料や保険料、税金、さらには入居時の引っ越し費用。建替えの場合なら、既存住宅の解体工事費用や地盤改良費用、工事期間中の仮住まい費用、仮住まいへの引っ越し費用もかかる。家具や家電品を新たに購入するのなら、それも頭に入れておきたい。実際の費用は一棟ごとに異なるので、きちんと見積りを確認し、ゆとりのある計画を立てておきたい。
もう一つ把握しておきたいのは、支払いのタイミングだ。建物費用は、契約時、着工時、上棟時、竣工時と分けて支払うことが多く、税金や各種の手数料なども、契約時や着工時、入居前、入居時など、異なるタイミングで必要になることが多い。ここで注意しておきたいのは、住宅ローンの対象となるのが、原則として住宅そのものを取得するための建築資金だけということ。その他の費用については、現金で準備するのが基本となる。
以上は住まいを建てるときの費用だが、建てた後にかかるランニングコストについて把握しておくことも大切だ。毎年かかってくる固定資産税や、将来的に必要となる建物のメンテナンス費用なども考えておく必要がある。これらを忘れて返済計画を立てて、「もう少しゆとりがあったはずなのに」という後悔をしないよう、きちんと把握しておこう。