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トップ - THINK LIFE / ライフスタイルを考える - よりよい睡眠のための寝室と住まいの話

interview

よりよい睡眠のための
寝室と住まいの話

ミサワホーム総合研究所
空間デザイン研究室
長谷川 恵美さん

よりよい睡眠のためには
生活習慣に加えて、
寝室や住まいを考えることが重要。
ウエルネスライフにつながる
住まいづくりを長谷川さんに伺った

  • 睡眠の重要性が増しています
    最近、睡眠と病気の関係が医学分野から報告されていて、睡眠時間が短いと「うつ病」や「がん」などの病気のリスクが高まることが分かってきました。病気だけでなく、集中力低下やイラつき、パフォーマンス低下などの影響を受けやすくなります。ウエルネスライフのためには、睡眠がとても重要です。

    長い人生の資本として睡眠を自分事に
    21世紀の今日はストレスや不安を抱えている方が多く、自律神経が乱れて睡眠トラブルになりやすい‥‥。しかも、コロナ禍になって、免疫力を高めることへの関心が高まり、多くの方が長い人生の資本として睡眠を自分ごととして捉えるようになっています。それに、スマートウォッチで睡眠が可視化できるようにもなっていますし‥‥。よりよい睡眠は生活習慣に加えて、住まいづくりから考えるといいですね。
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  • 寝室には静けさが必要です
    2007年頃の話ですが、お客様の評価が高かったモデルハウスの寝室がありました。その理由は、寝室の静けさでした。寝室の壁に吸音材を施工していて、寝室に入った瞬間からすごく静かなので「リラックスできて、ここで寝るんだ」というスイッチが入るということが理由です。「吸音でリラックス感を演出する」。当時は、そういう研究をしていました。

    遮音を確保して、吸音仕様に
    在宅ワークなど家時間が増えてオンオフの切り替えが必要になっているので、なおさら寝室の静けさは重要ですね。まず、しっかりと住まいの遮音を確保したうえで、お勧めしているのが天井もしくは床に吸音効果のあるものを使うこと、たとえば床をカーペットにするだけでもいい。そして、壁の1面に吸音パネルを使い、音をやわらげるのがお勧めです。最近は、吸音パネルが市販されていますので、ご自身で設置もできます。

    リラックス効果が高いインテリアに
    インテリアの色彩は、明度・彩度を抑えた落ち着いたグレージュやベージュなど、ライト・トーナス値の低い色はリラックス効果が高いと言われています。そして、できるだけ寝室内の「ノイズ」を減らす。寝室にモノが多ければ多いほど脳が刺激されますから。片づいた寝室がお勧めです。ストレスの多い時代ですから、特に寝室は心が落ち着くようにしたいものですね。
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  • サーカディアンリズムを整えましょう
    私たちには「体内時計」があり、24時間ごとにサーカディアンリズムを整えることが必要です。このリズムが崩れると、睡眠トラブルにつながりますし、病気のリスクが高まります。そのためには、朝日などの光や食事、規則正しい生活が重要で、住まいでは光のコントロールを意識したいですね。朝日でしっかりと覚醒し、就寝前は黄色い光の電球色の照明を使うことをお勧めします。

    赤ちゃんの眠りのためにも
    赤ちゃんは正しい睡眠リズムを身につける時期です。どこに寝る場所をつくるかは重要で、日中は光が入るにぎやかな場所で、夜は静かなところに‥‥。お世話する意味ではリビングが便利なのですが、そうすると夜は明るすぎたり音がしたり、生活リズムが乱れやすくなります。いったん睡眠が習慣化して、たとえば21時ころに寝てくれれば、パパやママの負担も少なくすみますので工夫してみてください。

    寝室は間接照明がお勧めです
    寝室の照明は光源が目に入らない方がいいので、間接照明がお勧めです。調光できるように照明にしておけば、サーカディアンリズムを整えやすくなります。また、寝室にクローゼットを設ける場合は、その位置に注意が必要です。たとえば、起床時間や就寝時間が夫婦で異なる場合、開け閉めの際に音や光が漏れて、お互いのストレスになります。できれば、廊下と寝室両方からアクセスできるクローゼットがいいですね。
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  • 住まい全体で、よりよい睡眠を
    そして、寝室だけでなく住まい全体で、睡眠をよりよくしていきたいですね。室温は重要で、慶應大学の伊香賀教授の研究によれば「冬に暖かい家は睡眠障害の発症リスクを減らす」という報告もあります。また、WHOは住まいの室温18℃以上を強く推奨しています。夏についても、昨今の猛暑を考えると、冷房が効きやすい高い断熱性能は必須になりますね。

    ウエルネスライフにつながるように
    入眠1~2時間前に入浴して、深部体温を上げると眠りによいと言われています。浴室の近くにヨガやストレッチができる場所があれば、そこで眠る前の時間をリラックスして過ごし、気持ちよく眠りにつくことができます。洗面室は歯磨きしながら朝の光を浴びられるようにして、サーカディアンリズムが整うように‥‥1日のゴールである睡眠に行き着くために、ご自宅での生活の流れをデザインしていくことが私たちの役割です。これからも、よりよい睡眠のために、そしてウエルネスライフにつながるご提案を続けていきます。

    撮影:ミサワホーム「CENTURY Primore」浜田山展示場
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profile

長谷川恵美さん写真
長谷川 恵美さん
ミサワホーム総合研究所 デザインセンター 空間デザイン研究室 主任研究員。ミサワホーム(株)入社後、企画住宅の設計に携わる。2007年よりミサワホーム総合研究所へ異動、寝室の研究やペット共生の研究開発を経て、保育園設計などを担当。現在は家庭内事故について研究。一級建築士のほか、保育士の資格をもつ。