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トップ - THINK LIFE / ライフスタイルを考える - ひとりの時間をつくって日記を書き続けてみたら

interview

ひとりの時間をつくって
日記を書き続けてみたら

ライター
古賀 史健さん

ひとりの時間をつくって
書くことで自分と対話する。
日記を書き続けるおもしろさを
「さみしい夜にはペンを持て」の
著者である古賀さんに聞いた

  • さみしい夜にはペンを持て
    書くことのおもしろさを伝えたくて「さみしい夜にはペンを持て」という本をつくりました。うみのなか中学校に通うタコジローが、日記を書き続けることで変わっていく物語です。この本を書くにあたって、意識はしていなかったんですけど、書き終えてみたら「嫌われる勇気」など、自分がこれまで書いてきた本とつながっていると感じました。

    他者に振り回されずに、自分を生きる
    「他者に振り回されずに、自分を生きる」という僕自身の問題意識が、一本の線でつながっていたのと‥‥はじめて中学生向けに書いたので、これまでに考えてきたことのすべて伝えようとした結果、過去作の集大成のようなニュアンスが出てきたんだと思います。

    お母さん世代が日記を書く動機に
    「さみしい夜にはペンを持て」のいちばん多い読者は、今は40代・50代のお母さんたちのようです。子どもに読ませようと買ってくださって、「その前に自分で読んだら、日記を書き始めました」という感想をたくさんいただいています。これからは、子どもたちが書き始めてくれると信じています(笑)。
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    ※左から「さみしい夜にはペンを持て 著者/古賀 史健 イラスト/ならの(ポプラ社)」、「取材・執筆・推敲 書く人の教科書  著者/古賀 史健 (ダイヤモンド社)」、「嫌われる勇気  著者/岸見 一郎、古賀 史健 (ダイヤモンド社)」、「20歳の自分に受けさせたい文章講義  著者/古賀 史健 (講談社)」

  • その日に考えたことを書く
    出来事ベースで日記を書くと「今日はなにもなかった」とむなしくなることもあると思います。でも、その日に考えたことや思ったこと、感じたことはあるはずです。そういう思いに言葉を与えて、掘り起こしてあげる。そんな装置として日記はいいですね。瞬間的な出来事もスローモーションの目で眺めると‥‥いろいろと詰まっています。そこを丁寧に書いていくのはおもしろいですよ。

    一瞬の感情の揺れを日記に
    たとえば、冬の季節に散髪すると、髪が短くなって、帰り道に風が冷たく感じますよね。でも、その感覚は、すぐに忘れてしまう。そんな一瞬の感情の揺れをキャッチして、日記に書き残すことができるとうれしいものです。そういう日記が積み重なっていくと、ちゃんと生きてきたという実感につながります。

    目と耳が大きくなります
    日記を書き続けていると、それまでは見過ごしていたことが、捉えられるようになります。道端に落書きがあったら、多くの人が通り過ぎても、日記を書く人は目を留めるはずです。「なんの落書きだろう? 誰が描いたんだろう? 誰が消すんだろう?」と立ち止まって考える。そういうふうに、目と耳が大きくなります。
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    ※「さみしい夜にはペンを持て」にて、アイスクリームを食べた瞬間をスローモーションで情景を区切ったページ

  • なにもない日の日記が楽しい
    僕は、日記を書き続けています。楽しいのは、書くことが決まっていない日ですね。その日のお昼ごはんが、焼きそばだったら「焼きそばを食べた」と書くんです。そこから、「焼きそばと言えば・・・・」と、子どもの頃の思い出やペヤング派とUFO派の存在とか、焼きそばから連想するなにかをどんどんと広げて、思いを転がしていく。そうすると始まりと終わりにずいぶんな距離が出て、「こんなところまで飛んできたんだ」と楽しくなります。

    街頭インタビューみたいに
    僕のなかに日記は、街頭インタビューのイメージがありますね。焼きそばについて街頭インタビューされたら、なんて答えるんだろうと考えたりします。その問いに答えて、次はインタビュアーとして問いを返す。その問いにまた答えていく‥‥。そんなふうに自分と対話していると、遠い過去の記憶を思い出したり、知らなかった自分を見つけたりします。

    書くことで世界が広がります
    書くことは考えることですし、日記を書きながら考えを深めていくなかで「なにがわかっていて、どこまで言葉にできて、ここから先は言葉にできない」という自分の知の限界が見えてきます。その結果、次に読むべき本や観るべき映画が明らかになってくる。わからないことをわかろうとすることで、世界が広がっていくのです。
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  • 日記を書き続けるために
    僕は、毎日書かなくてもいいと思うんですよ。書けない日のページは、まっしろな記憶です。それはそれで空白というのはひとつの記録です。飛び石みたいな日記になってもいい。書くタイミングもいつでもいいし、場所もどこでもいい‥‥電車やお風呂のなかで、スマホを使って書いてもいい。自由に気楽に取り組むのがいいですね。

    未来の自分へのプレゼントです
    1年分の日記を書きあげると、それがものすごく大事な自分だけの本になります。自分の日記は「わたし」にしか書けないものですし、1年という時間を掛けてできあがるものですから‥‥。それは未来の自分へのとっておきのプレゼントです。何年後かに読み返すと「がんばってきた!」とうれしくなります。

    ひとりの時間は大切です
    日記を書くという作業は、ひとりでしかできないものです。1日のなかに少しでもいいから、ひとりになれる場所で、ひとりの時間をつくって、自分と対話する時間を持つのは大切です。そして、他者に振り回されずに、自分を生きるために、考えを深めていく。こういう騒々しい時代だからこそ、その時間の意味が増していますね。

    撮影:ミサワホーム「デザインギャラリー駒沢」駒沢展示場(東京都世田谷区)
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profile

古賀 史健さん写真
古賀 史健さん
1973年福岡県生まれ。出版社勤務を経て、1998年にフリーランスに。2013年に出版された「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社)が40以上の国・地域で翻訳され、世界的ベストセラーに。ビジネス書ライターの地位向上への貢献が評価され、2014年に「ビジネス書大賞・審査員特別賞」を受賞。2015年に株式会社バトンズを設立、2021年にbatons writing college(バトンズの学校)を開校。9年近く、noteに日記を毎日書き続けている。

関連サイト
古賀史健 - note
バトンズ公式サイト

information

さみしい夜にはペンを持て
うみのなか中学校に通うタコジローは、学校にも居場所がなく、自分のことが大嫌い。ある日、不思議なヤドカリおじさんと出会ったタコジローはその日から、どんどん変わっていく‥‥。「作文や読書感想文を上手に書く必要はありません。それよりも大切なのは、書くことを通じて自分と対話を重ね、知らなかった自分を発見し、自分を好きになっていくことです。本書を入口に、書くことのおもしろさに触れてください」と古賀さん。 出版社/ポプラ社(2023/7/18発売)