トップ - HomeClub特集 / 住まいのイメージをふくらませる - モノの使用頻度と使用場所を把握し収納は分散・動線・集中に分けて計画を
2022.02.24
明るく開放的なリビングや、リラックスできる寝室など、新しい暮らしを思い浮かべながら住まいづくりをするのは、本当に楽しいことだ。けれど、実際に住み始めたら、部屋が散らかってしまい、なんとなくストレスを感じながら暮らしているというケースも少なくない。なかには、「がんばっているのに、どうしても片づかない」と悩む方もいる。また、収納面積の不足を理由に挙げる方も多い。けれど、実は片づかないのが「人」や「面積」ではなく、「収納計画」をしっかり立てなかったことが原因であるケースが多い。実際、片づいている住まいは、収納面積が決して豊かではないことも珍しくない。そんな住まいに共通しているのは、収納のセオリーを踏まえて、しっかりと収納計画を立てていることだ。
セオリーとは、よく使うモノと、たまにしか使わないモノとで、収納場所を分けること。使う頻度の高いモノは、使う場所に近い収納に「分散」してしまう。その場所が、モノを使うときの動線上にあれば、なお良い。対して、たまにしか使わないモノは、大きめの収納に「集中」してしまっておく。「分散」と「集中」に分けて収納すると、頻度の高いモノと低いモノが一つの収納に入っていないから、使いたいモノを探したり、しまうときに整理したりといった手間がない。使うモノをすぐに取り出せて、しまうときもすぐにしまえるようにもなる。さらには、家族みんなが何をどこにしまうかを憶えやすいというメリットもある。このメリットは実はとても大事だ。片づかない原因の一つは、しまう場所を把握していない家族が、しまうことを面倒に感じ、ついそのままにしておくことにある。このメリットはその防止に役立ってくれるはずだ。こうしたセオリーを踏まえた収納計画を立てれば、がんばらなくてもきれいに片づけられる住まいづくりが可能になる。
収納に対する悩みは、「モノの使用頻度」「モノの使用場所」と関係することが多いもの。使用者が誰かを考え、家族が共有するモノについては、使い方や使う場所を意識して分類し、それらに応じて「集中収納・動線配置・分散収納」を考えることがポイントとなる。