ご家族の将来の変化にあらかじめ備え、個別に対応できる、
ミサワホーム独自の2段階配慮のバリアフリー設計。
ご家族の将来の変化にあらかじめ備え、個別に対応できる、ミサワホーム独自の2段階配慮のバリアフリー設計。
住宅内で起こった不慮の事故による死亡者数は、下図の通り年間1万人を超えています。家の中は外よりは安全と信じられていますが、この数字は現在の交通事故の死亡者(約5,278人※1)を上回る数。しかも、そのうちの85%以上が65歳以上の高齢者です。また、子どもの死亡原因も不慮の事故が多く、本当に安全な住まいにするため、新築時点で現在に対応し、将来にも備えた設計にすることが不可欠といえます。
住まいのバリアフリーは、健常者が安全で快適に暮らせるよう家庭内事故を予防する第1段階と、加齢による虚弱化や障害の発生に対応する第2段階に分けられます。ミサワホームでは、第1段階は「基本設計のバリアフリー」として、新築時に対応。そのうえで、個別の「高齢・虚弱対応のバリアフリー」「介護・障害対応のバリアフリー」(第2段階)を加えやすい2段階配慮設計を推進しています。
年齢にかかわりなく、より多くの人に必要なバリアフリーは、ユニバーサルデザインとも呼ばれます。これらは基本設計として、できるだけ新築時から採用しておきたいものです。たとえば、住まいの各所の段差を抑える、バルコニーや階段の手すりを工夫する、足元灯の設置といったバリアフリーは、身重な奥さまや小さな子ども、お年寄りなどを含め、誰にとっても効果的な安全対策となります。小さいお子さまの指詰めによるケガを軽減するソフトクロージング機能付き引戸建具やクッション付の玄関ドア、火を使わないIHクッキングヒーターなどを設置するのも、安全性のために考えておきたいところ。また、屋内の温度差によるヒートショック対策として、床暖房(電気式)や浴室乾燥機などによる温度のバリアフリー化も安全・快適の両面から効果的です。
人は年齢とともに身体や行動能力が衰えてきます。いずれ求められる虚弱対応バリアフリーは、実際に歳をとった段階で対応することで、本人に最適な住まいを実現。コスト面でも無駄な投資を抑えられます。たとえば、立ち上がり補助機能付き便座にしたり、浴槽の縁をまたぎやすい腰掛付き浴槽にすれば、事故の多い水廻りの安全性が向上します。さらに電動昇降機を設置すれば、階段での危険も減らせます。
将来、介護が必要な状態になったり、何らかの身体的な障害とつきあうことになった際は、それに対応した個別のバリアフリー設計をプラスしていくことになります。たとえば車いすを常用する場合、できるだけ本人による移動をスムーズにするため、玄関アプローチにスロープや段差解消機を。また、ホームエレベータを設置するといった方法で上下階の移動もできます。間取りを介護型にリフォームする場合は、高齢者専用の浴室など水廻りスペースを介護室の隣に設けるのが理想的。動線をシンプルにしておくことも、大事なポイントになります。
※1 厚生労働省「人口動態統計年報」(平成28年)によります。警察庁発表の数は3,904人(平成28年)です。
「年齢、性別、身体能力などの違いにかかわらず、できるだけ多くの人が使いやすいように、製品、建物、空間をデザインすること」を基本とする考え方。1980年代、ロナルド・メイス氏(ノースカロライナ州立大学ユニバーサルデザインセンター所長)によって提唱された。
* ホームエレベータ付きの住宅を建築する場合、建築確認申請における所要期間・費用等が通常と異なります。詳しくは担当のホームエンジニアにご相談下さい。