高断熱な住まいの理由は、適材適所の断熱工法。
省エネ・省資源・省コストを実現します。
品質管理の行き届いた工場で高精度に生産される木質パネルの断熱材には、軽量で、裁断しても崩れない不燃材であるグラスウールを使用し、工場生産の段階でパネル内部にムラなく充填されます。木質パネル外側に外気と通気のある通気層を設けているため、外壁材裏面の温度はパネルに直接伝わらず、室内への熱の影響を最小限に抑えます。
1階床面の断熱性が低いと、冬は底冷えがして不快なもの。1階床の裏面は現場施工での高断熱・高気密化が難しい部位であり、断熱欠損や気密欠損への対策が重要です。ミサワホームでは、工場生産により断熱材をムラなく充填し、接合部分を高分子接着剤とスクリュー釘で強固に接合することにより、断熱・気密性能を高めています。
天井断熱もグラスウールを使用しています※2。断熱材の厚みは400㎜まで変更することが可能なため、地域の気候特性やご要望に合わせて、住宅の断熱性能を高めることができます。また、屋根パネル自体に遮熱層を設ける「遮熱屋根パネル」もご用意。断熱・遮熱の二重構造で、日射熱や冷気の影響を抑えます。
もっとも熱が逃げやすい開口部の断熱対策として、屋外側にアルミを、屋内側に樹脂素材を使用した高断熱の「AFサッシ」「AZサッシ」を採用しています。さらに断熱効果を高めた「樹脂サッシ」もご用意。新しい省エネルギー基準にも高レベルで対応できます。ガラスは空気層を設けた複層(ペア)ガラスに特殊金属膜をコーティングしたアルゴンガス入り高性能複層ガラス※3を採用。通常の空気に比べ約1.3倍熱を伝えにくく高断熱です。主に東西面に用いる「高遮熱タイプ」は西日などの太陽熱や紫外線を効果的にカット。「高断熱タイプ」は室内の熱を逃げにくくする効果が高く、大開口の南面や日差しの届かない北面に採用。より省エネで快適に暮らせるご提案をしています。
コンクリート造や鉄骨造など熱を伝えやすい構造の場合は、ヒートブリッジ(熱橋)現象や構造体の結露を抑えるために、断熱層が柱・壁など構造材の外側に配置された外張断熱の採用が適しています。一方、木の構造はそれ自体の断熱性が高く熱を通しにくいうえ、ミサワホームは、工場生産の段階で断熱材をムラなく充填した、高精度の木質パネルを採用。充填断熱工法でも断熱欠損の心配がなく、冬でも快適な住まいを実現できます。
世界保健機関(WHO)の外部組織。発がんのメカニズム、疫学、予防などを目的に設立され、化学物質、放射線などの発がんリスクを評価、公表している。
断熱材の設置ムラや熱橋、すき間など、熱損失の原因となるもの。
構造体の一部に極端に熱伝導率の高いものがある場合、その部分は他の部分より熱を伝えやすくなる熱的短絡部を構成する。この部分を熱橋という。
石膏ボードの裏面にバリアシート(防湿シート)をセットした、ミサワホーム独自の高気密タイプの石膏ボード。