2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて
高断熱住宅は、もはや当たり前です。
2050年の脱炭素社会の実現に向けて、国は省エネの取り組みを推進。なかでも、日本のエネルギー消費の約3割を占める建築物分野の対策が急務となっています。このため、住宅の省エネ性能向上の一環として、国は住宅の性能を第三者機関が客観的に評価する「住宅性能表示制度の断熱等性能等級」を改正。2022年10月に、戸建・共同住宅においてZEHを超える高断熱基準の等級6・7を新設しました。また、2025年度には住宅も建築物省エネ基準への適合を義務化し、さらに2030年度までに義務基準をZEH水準に引き上げる予定です。こうした断熱性能の指標は、地域の気候特性に即して下表のように定められています。ミサワホームの住まいは、地域ごとの気候特性に対応できる断熱仕様をご用意しているため、どの地域においても住宅性能表示制度の断熱基準の最高等級7に対応可能。高い断熱性能の住まいは、これからどの地域においてもあたりまえになります。
出典:経済産業省「令和5年度(2023年度)エネルギー需給実績を取りまとめました(速報)」をもとに作成
地域区分 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |
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外皮平均熱貫流率の 基準値[W/(㎡・K)] |
等級4 | 0.46 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | 0.87 | 0.87 | ー |
等級5 | 0.40 | 0.40 | 0.50 | 0.60 | 0.60 | 0.60 | 0.60 | ー | |
等級6 | 0.28 | 0.28 | 0.28 | 0.34 | 0.46 | 0.46 | 0.46 | ー | |
等級7 | 0.20 | 0.20 | 0.20 | 0.23 | 0.26 | 0.26 | 0.26 | ー |
ミサワホームの住まいは、木質パネル同士を高分子接着剤で接合した「木質パネル接着工法」を採用しています。木質パネルは、工場生産時に柔らかくて軽量な高性能グラスウールを充填。パネルは格子状の枠組材で内部を仕切った仕様のため、グラスウールが年とともに自重でずれたり、ムラができたりする心配がありません。高精度な構造のため、断熱性にすぐれた90㎜の木質パネル(標準仕様)と開口部の「エア フェイスサッシ(AF)」「AZサッシ」(アルミ樹脂複合サッシ)で等級5に対応します。また、地域ごとの基準やご要望に合わせて、さらに高性能な仕様も選択可能です。より断熱性の高い120㎜の木質パネルと、高断熱の「ハイヒート樹脂サッシ(PWH)」「PWsサッシ」(樹脂サッシ)を組み合わせることで、より断熱性能の高い住まいを実現することができます。
※1 写真やCGにおける断熱材(グラスウール)の表面色は、実際と異なる場合があります。
※2 パネル用の高分子接着剤は青色ではなく、実際は乳白色です。
工業化技術により高い断熱仕様を実現した、ミサワホームの「スマートテック断熱」。地域やご要望に応じて、3つの断熱仕様から選ぶことができます。断熱等級5に対応するパネル総厚90㎜の「スマートテック断熱90」、断熱等級6に対応するパネル総厚120㎜の「スマートテック断熱120」、そしてミサワホームが創立以来こだわってきた充填断熱仕様(パネル総厚120㎜)に外張断熱(60㎜フェノールフォーム)をプラスした、「スマートテック断熱アドバンス」は最高レベルの断熱等級7に対応することができます。3つの仕様の外皮平均熱貫流率(UA値)は、下表のように4・6地域いずれでも「建築物省エネ法適合義務基準」を余裕でクリア。環境負荷を低減するだけではなく、年間光熱費も大幅に低減できるため、上昇している電気代も抑えることができます。
※当社モデルプラン(132.5㎡)による計算値。
※エネルギー消費性能計算プログラムによる計算値。
※年間光熱費は、東京電力エナジーパートナー、東京ガス管内を想定した、令和7年3月時点の料金に基づく試算値。
住まいの省エネ性能を高めるには、住宅の高断熱化に加えて気密性を向上させることも重要です。気密性が低い隙間だらけの家では、冬は温めた空気が外へ逃げ、夏は冷房による冷気が逃げてしまいます。ミサワホームでは、気密性の高い木質パネル接着工法に加えて、建物内部や配線・配管周り等の気密性を強化した「気密1.0仕様」をご提案しています。漏気や外気の流入が少なくなるため、暖房期に室内の上下温度差を抑制するほか、冷暖房効率の向上、壁内結露の防止など、さらなる快適性や省エネ効果の向上に貢献します。さらに、24時間最適な換気を行う「フロアセントラル換気システムムHEPA95」と組み合わせることで新鮮で清浄な空気を効率的に室内に供給します。
気密測定器による検査の様子
建物内外温度差を1℃としたときに、建物内部から外部へ逃げる単位時間あたりの熱量(換気による熱損失を除く)を、外皮等面積の合計で割った値。数値が小さいほど性能が高いことを表します。外皮とは、熱的境界になる外壁・床・天井(屋根)・窓・ドアなどのこと。