トップ - HomeClub特集 / ライフスタイルを考える - 睡眠の質を高めるために住まいができることを追求し続ける"研究成果"
2024.08.30
ミサワホームは、1967年の創立以来、数多くの世界初や業界初の新技術を生み出してきた。そんな実績を打ち立てることができた理由の一つは、「ミサワホーム総合研究所」という、住宅業界でも珍しいシンクタンクがあることだ。たとえば、「グリーン・インフラストラクチャー・モデル」の寝室に採用されている「壁放射冷暖房システム」も、ミサワホーム総合研究所が中心となって独自に開発したものだ。
仕組みを簡単に説明すると、ベッドのヘッドボードの裏面に冷温水配管を埋め込み、冷気や暖気を壁から放射させるというもの。大きなメリットの一つは、エアコンのように人によっては不快に感じる気流が発生しないことだ。この仕組みは、暖房においては「床暖房」として広く使われているが、冷房については「結露」の問題があるため一般化されていない。そんな問題を解決しながら、睡眠環境のパーソナライズ化にも役立てようという狙いで開発したのが、ミサワホームの「壁放射冷暖房システム」だ。
ミサワホーム総合研究所では、実用化に向けて、大学などと共同でシステムの実効性を客観的に検証するための実験を実施。ここでご紹介するのは、その実験のデータや結論だ。
今回の実験は、室温28℃の夏の寝室を再現して実施。結果、寝ている人の頭上付近の温度をしっかりと下げながら、一方で腹部や足元にはほとんど影響がないことが実証された。手足の冷えなどの原因とならないことも判明し、睡眠の質の向上が期待できるという結果を得ることができた。
こうした取り組みは、さまざまな実証実験によって客観的なデータを取ることで、確かな価値をユーザーに届けたいという姿勢の表れに他ならない。そんな姿勢があるからこそ、数多くの「世界初」「業界初」を開発できたといえるだろう。
近年は睡眠に関心を持つ方が増えているが、実はミサワホームでは20
年以上も前に住まいと眠りの関係を考察した冊子を発行するなど、長年にわたって、より良い睡眠を得られる住まいづくりに取り組んできた。ミサワホームの住まいに織り込まれた睡眠に関するソリューションは、そんな長い歴史に支えられて生み出されたものなのである。