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東京公園

© 2011「東京公園」製作委員会

東京公園

あらすじ

6月18日より新宿バルト9ほか全国ロードショー
カメラマン志望の大学生・光司(三浦春馬)が受けた不思議な依頼。それは、ある女性(井川遥)をファインダー越しに「見つめる」ことだった…。ひとりの女性を見つめる光司。そのことがやがて、幼なじみの富永(榮倉奈々)、血の繋がらない姉(小西真奈美)、彼の周りの人間関係をも見つめ直すことになっていく。女優たちの自然で美しい存在感も魅力的。

監督:青山真治
出演:三浦春馬、榮倉奈々、小西真奈美、井川遥ほか

家は人なり

映画『東京公園』を見ていて、主人公の住む家が印象に残った。平屋建ての古い日本家屋。その部屋のいくつかが映画に登場するのだが、なんだかいい。何がいいのか考えてみた。たぶん、「地に足のついた感じ」だ。無理をするでもなく、かといって無関心なわけでもない。木製の家具が揃えられた落ち着く部屋。その中で、たとえば襖の戸を外して棚代わりに使っていたり、こたつ布団が斬新だったり、大学生の主人公らしいセンスで昔ながらの和室をアレンジしていて、家が彼になじんでいる。自然な感じのする家なのだ。

三浦春馬演じる主人公・光司もそんな自然な人だ。静かで素直でゆったりとしている。東京に暮らす人々の日常を描いたこの映画には、みずみずしい透明感が漂い、心地よい空気が流れている。これまで『EUREKA(ユリイカ)』など骨太な作品を撮り続けてきた青山真治監督の最新作。こんなに肩の力の抜けた軽やかな青山作品を見られると、なんだか嬉しくなる。

そう、この映画は、なんだか嬉しくなる映画なのだ。毎日顔を合わせる人たち。そんな人たちがいつもより少しだけ愛おしく思えたり、いつもより少しだけ素直になれたりする。何でもない日常の中の、何でもなくないこと。公園で見かけたある女性を、ひょんな経緯から、カメラのファインダー越しに見つめることになった光司は、ひとりの女性を「見つめる」ことをきっかけに、自分や傍にいる人たちの心を見つめ直す。そのことが、光司と周りの人たちとの関係を少しずつ優しく変化させていく。

公園のような東京の街。そして公園のような光司。どこか人をほっとさせる彼のゆったりした空気感は、彼の住む家そのもの。私たちの毎日を改めて大切に思わせてくれる心地のいいこの映画を、光司の住む家が象徴しているようだ。

文◎多賀谷浩子(映画ライター)

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